毛沢東は死んだ

 最も貧富の差の激しい共産主義国家であるお隣り中国。赤い貴族が人民から離れさること十万億土。こうなるのは、当たり前です。共産主義は、AIとロボットが誕生したら成立しない。マルクスと毛沢東は(ひょっとしたらスターリンも)AIとロボットを目の当たりにしていない。中国が進めた科学技術の発展は皮肉にもマルクス主義の綻びを示してしまった。


 考えてみてください、1200万円して5年は保証のあるロボットと、1人年収300万円で3年継続するかわからない、たまにストライキする労働者、どちらがいいですか?ロボットのほうがよいので、役に立たない労働者は淘汰されて食えなくなる。ロボットを制御できるエンジニアは必要ですが、エンジニアのような専門職と、彼らを統括する官僚がいれば国は成り立ちます。しかし、大多数の人的労働力は必要なくなる。食えなくなる。


 逆に、原始時代に戻って生きようとしたポルポトは、科学知識の少しでもある人を皆殺しにした。しかし、重農共産主義国家は科学技術が兵器と医学に生かされ発展した国に、絶対勝てません。なので、中国は絶対にポルポトのように退化はできない。欧米に対抗して進化する以上、淘汰される人民はものすごい数になり、ひどいことになります。


 この淘汰される人たちを大躍進の時のように餓死させるようでは面子に潰れる。しかし、彼らが食える道が一つだけあります。人民解放軍です。戦争の訓練をしてればベーシックインカムが与えられる。そして、実際に戦争の時に投入すれば、お国の役に立ち、死んだとしても国家予算的には助かる。戦争でぶんどった利益の何十㌫かを遺族年金に回せばよい。でも、戦争もAIとロボットが出てくるでしょうし、ほんと淘汰のための戦争。