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阿弥陀仏と空

極楽往生とは、救われる、とはどういうことであろうか?いったい「何」が救われるのだろうか?浄土真宗聖典の顕浄土真実教行証文類 50頁にはこうある。


凡夫が思っている実体としての衆生や

凡夫が考えているような衆生や生死というものは、本来存在しない(中略)

あらゆるものは因縁により生じるのであるから、もとより実体のないことが、あたかも虚空のようであるというのである。


とすれば、阿弥陀仏に救われる衆生とは何であろうか?いったい「何」が十万億土を踏んで西方極楽浄土へ旅立つのか?転生の主体であるとされるいわゆる魂=プドガラが、ご浄土へ赴く。しかし、そのプドガラに実体がないことが正しい理解であるということであれば、いったい何が何処へ赴くのか?また、阿弥陀仏が実体の無いものを救う、ということはどういうことなのであろうか?救う阿弥陀仏じたい成立するだろうか?