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弥陀とミトラとクルド人

阿弥陀仏の成立にはクシャーン朝下(紀元23世紀)において仏教と異文化の交渉を挙げることができる。お釈迦様への信仰がゾロアスター教、とくにミトラ神信仰やギリシャ叙事詩、キリスト教のメシア信仰の影響を受け、成立した。


「阿弥陀」もしくは「弥陀」と呼ばれ、「弥陀」という呼び方のほうが原型である。ペルシア語やソグド語などのイラン語群が元になっている。サンスクリット語のアムリタ(不死の霊薬)やアミターバ(無量光)、アミターユス(無量寿)という語は、後から付随したようだ。大学研究者によると、「弥詑」が「阿弥陀」に先立つ原語形であり、中期イラン語に特有の母音挿入によって二次的に「阿弥陀」が成立した可能性があるらしい。このような母音挿入は、中世ペルシア語辞書においても確認することができるらしい。つまり、「阿弥陀」ではなく「弥陀」が原型なのだ。読み方は、日本語だと「ミダ」だが、中国語で読むと「ミートォー」である。中国語の念仏は、なむあみだぶつ、ではなく、「アーミートォーフォー」と唱える。とくに「ミートォー」が「ミトラ」の訛ったものということが伺える。仏は「フォー」と発音する。


阿弥陀如来の信仰は、死の寸前に仏の来迎をまち、極楽浄土に往生して阿弥陀如来を師として仏道修行しようとするものである。死後、浄土において、直接「弥陀」に教えを受けようとしているが、考えようによれば幽体離脱一派とも言える


この修行方法の元祖としてアサンガ(無著)が挙げられる。もっとも、アサンガの場合には阿弥陀仏でなく弥勒菩薩であった。(じつに阿弥陀仏も弥勒仏もミトラ起源だが)。アサンガが幽体離脱して兜率天て受けた教えは、弥勒五法と呼ばれる。チベットの伝承においては「大乗荘厳経論頌」「弁中辺論頌」「法法性弁別論頌」「現観荘厳論頌」「究竟一乗宝性論頌」を兜率天において弥勒菩薩に直接教わったとされる。中国の伝承においては「瑜伽師地論」「分別瑜伽論」「大乗荘厳経論頌」「弁中辺論頌」「金剛般若波羅蜜経論頌」とされる。


もっとも、弥勒菩薩もミトラ起源であり、梵名マイトレーヤなのだから、このような脱魂型の宗教は同じミトラス教から分かれたのかもしれない。


アーディティー神群においてミトラ神は太陽と光明を司り、ヴァルナ神は月と夜と水を司った。この二柱は兄弟または一つの神のように不離であった。ミトラは契約と友愛の神であり、または万物の監視者でもあった。


監視者である、つまり万の目を持つことから、孔雀や、千手千眼観音、そして目をシンボライズした象徴はミトラを表していることが推測できる。


1225日のクリスマスは実はミトラの誕生日であり、キリストの誕生日はローマの時代までは16日であった。当時、ローマではキリスト教とミトラ教が人気を2分しており、民衆の中で融合されていった。サンタクロースの被る赤いフリギア帽はミトラの帽子でもある。赤は阿弥陀仏の色であり、これは紅頗梨色(ぐはりいろ)と言われる。紅水晶の色であり、夕日の色である。


千眼、万眼のミトラを表すかのように孔雀に乗った阿弥陀様もいる。安養院紅頗梨色阿彌陀如来坐像がそれである。孔雀はクルド人の宗教ヤージディ派の反逆の大天使マリク・タウスの象徴でもあるが、ヤージディ派の象徴がミトラの太陽であるのは興味深い(画像)


クルド人と言えば、2020.5.30.13時ごろ、広尾付近の明治通りで、渋谷警察署の警察官がクルド人男性が威圧行為を受けたとされる動画が拡散し、物議を醸している。この現象はアメリカの白人警官による黒人男性フロイドさん圧死事件に似ていて、やはりそのような星回りなのかな、と思った。香港でも中国共産党による横暴法案ができた。権力が図に乗りやすい星回り。