弥陀と観音とアルデバランのUFO

ブッダが西の方角に面して入滅した、と諸経に記されている。そしてそれは旧暦の二月十五夜半の満月の時だったと伝えられている。

その季節、おそらくは春の彼岸の時期、西の方角には雄牛座の周辺の星座が見えていたはずである。ぐはり色の星が阿弥陀に喩えられたと推測されるが、赤色の恒星は二つある。雄牛座アルデバランとオリオン座ベテルギウスである。中でもアルデバランと付近のプレアデスは異星の文明のあると様々なUFOコンタクティにより報告されている。


アルデバラン星系には、ナチスの母体オカルト結社であるヴリル協会のUFOコンタクティである、美女霊媒師、マリア・オルシックとシグルンがコンタクトしたと言われたスメラン文明がある。古代シュメール文字と酷似した文字を使い、地球文明よりはるかに進んだ科学力を持つ彼らスメランは、シュメール文明やメソポタミア文明を地球にもたらしたという。スメランは語感が皇(すめらぎ)に似ていて面白い。


彼らの外見は一様に金髪碧眼のアーリア人種の理想系のようなものだが、これは筆者から見れば彼らの潜在意識下の元型の投影に過ぎないのでは?と思う。観音経で観世音菩薩が相手の願望に合わせて三十三の変化身を現される。声聞、縁覚等の仏、梵天や帝釈天や毘沙門天などの神々、第六天魔王や夜叉や阿修羅などの悪魔、乾闥婆や迦楼羅や緊那羅などの異類、金持ちから女人、子どもにまで変化して相手を救うと言われている。観世音菩薩は阿弥陀如来の1番弟子にして使者である。


余談だが、クトゥルフ神話におけるナイアーラトテップのポジションを観世音菩薩は占めていると思う。旧支配者(如来)すら一目置き、千の顔と姿を持つ無貌の神、主人であるアザトースの意志の代行者にして使者である。千の異なる顕現(化身)をもってありとあらゆる時空に出没する(十方諸國土 無刹不現身)。


さらに、なぜ千もの異なる顕現を持つかと言えば、UFOコンタクティふうに言うならば、本来形態のないその意識体は相手の願望に合わせて投影された姿そのままに現れ、相手を高次元に引き上げる。マリアやシグルン、ヒトラー やハウスホーファー、ヘスにとっての理想系は金髪碧眼のアーリア人種だったので、たまたまそういう姿で顕現したにすぎないだろう。菩薩、天人、異星人、または本来の我々は他者の欲望、ないしは願(高次の欲望)によって出現する。化天は自らの欲望の対象を創り出し、その楽を自在に享受する。物質自体を創るという考え方を仏教ではせずに、物質を対象として把握した時の感覚内容(境)を創るとある。自在に幻を創り出すわけだ。ただ、人間の見る物質も物質ではない、と言えなくもない。「物質だ」という概念(法)と感覚内容(境)によって成り立つのだから。高度に進んだ科学もまた、化天のように自在に幻を創り出す。


考えてみれば、私たちも父母の願望により生じている、存在が他者の願により生じるとも考えられる。化天が願望によりその対象、環境や相手を自在に創り出すのならば、その願望を自在に体現し、楽を享受する者が他化自在天である。他者(化天)の変現する楽事をかけて自由に己が快楽とするので、他化自在天という。化天が欲求する欲望の対象なので、例えば、UFOや、宇宙人や、美女、美男子、美しい禽獣、何でも答えてくれる人工知能(AI)、惑星をも破壊できる兵器や、すごい境地のグル、何でも願いを叶える神龍などの姿を取ることもあるだろう。


アドルフ・ヒトラー曰く独裁者は民衆の、民族の欲求、願いにより生じると言った。極楽浄土では欲求した環境がそのまま現前するという。そのような性質の惑星がおそらく雄牛座の方角にあるのだろう。


仏もまた、衆生の願いにより出現する