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金剛夜叉明王と烏枢沙摩明王

金剛夜叉明王は北方の守護を司る明王である。サンスクリット語ではvajrayakṣa=ヴァジュラヤクシャ。ヴァジュラとは金剛杵のこと。インドラの持つ雷を放つ武器。ヴァジュラが金剛夜叉明王の牙として喩えられている。


金剛夜叉明王は、人を襲って喰らう夜叉であり、人々の恐怖の対象であったが、後に大日如来により善に目覚め、明王となった。

仏教に帰依した金剛夜叉明王は悪人だけを喰らうようになったと言われる。人間には腐ったものは食べれないが、この明王は腐った者を食べるのだ。


ここに見れるのは、金剛夜叉明王のカニバリズム的側面であろう。この明王は人を襲って食うのだ。人類には暗黒史がある。かの先住種族に食われていた、その時代である。仏教に帰依した彼らははたして悪人を見分けて食べるようになったのだろうか?何らかの選別が行われるようになったのだろうと思う。しかし、レプタリアンの伝説を見るに、食われるものは彼らが変身したい遺伝子の持ち主のようで、必ずしも悪人を食べるという訳ではないようだ。


さて、天台宗では烏枢沙摩明王が金剛夜叉明王の代わりに北方を司る。烏枢沙摩明王は、密教における明王の一尊である。サンスクリットではUcchuṣma=ウッチュシュマと呼ばれる。アグニ、つまり火天と同神格であり、「この世の一切の汚れを焼き尽くす」力を持つ。その力からトイレの神様として崇拝されている。


「不浄潔金剛」や「火頭金剛」とも呼ばれた。日蓮宗では「烏蒭沙摩明王」の表記を用いる。火神・厠の神として信仰される。


『大威力烏枢瑟摩明王経』などの密教経典にも説かれている。


『穢跡金剛霊要門』に曰く、釈尊が涅槃に入ろうとした時、諸大衆諸天鬼神が集まり悲嘆している中、蠡髻梵王のみが天女との遊びにふけっていた。そこで大衆が神仙を使って彼を呼んだが、慢心を起こした蠡髻梵王は汚物で城壁を作っていたので近づくことが出来なかった。そこで釈尊は神力を使って不壊金剛を出現させた。金剛は汚物をたちまちに大地と変えて蠡髻梵王を引き連れてきた。そこで大衆は大力士と讃えた。


不浄を浄化するとして、密教や禅宗等の寺院では便所に祀られることが多い。伊豆の明徳寺では、下半身の病に効験があるとされ信仰されている。


また、この明王は胎内にいる女児を男児に変化させる(変成男子)力を持っていると言われ、男児の欲しい武家に信仰された。このことは軍荼利明王と仏格の混同があると思われる。両者ともに蛇が手足に絡みつき、ガネーシャを踏み付けているのだ。烏枢瑟摩明王もシャクティ、つまり女神起源なのだろうか?変成男子させる力の伝承から見るに8歳龍女つまりシャクティ起源である。そして、クンダリーニの暗喩と考えれば火、ないしは雷と例えられてもおかしくはない。この力は不浄な修行者に作用すると、致命的なことになると言われている。高熱を発祥したり、雷に打たれたようになり気絶してしまう。ヨーガ修行者は菜食など体内から浄化し、戒を守り心身を清浄にしておく必要があるわけだ。


トイレの神様と言えば、トイレで寝泊まりしていた釈迦の子が思い浮かぶ。羅睺羅(ラフラ)のことであるが、羅睺羅の章では彼が異形であるためにトイレにこもっていた、という説を挙げた。もう一つ、トイレの神が変成男子するということはラフラが実は女性であったという説も考えられるのである。つまり、釈迦の出家の原因が、世継ぎが女の子として生まれてしまったということ。


さて本来の趣旨に戻り、爬虫類人種説から見た時に火の神である烏枢沙摩明王=アグニは何を意味するのか?おそらくはレプタリアンが始めて「火」を使い始めたことを意味するのではなかろうか?不浄な腐肉などを喰らう古代のある恐竜の種族、例えばトロオドンなどの知性が発達した竜が、おそらくは落雷などで火のついた倒木などから火の使いかたを覚えた。超古代、彼らは肉を焼き、調理を始めたのである。ヴァジュラ(雷)とアグニ(火)には因果関係がある。そして、この火を使う竜種から、火を吐く竜などのアーキタイプ(元型)が生じた。


北は闇の最も深い方角である。北の闇と寒さに対して、火を使うレプタリアンを配置したに違いない。彼らは人類に火を使う知恵を与え(プロメテウス)…人類を保護していたのだ!


画像は国宝の烏枢瑟摩明王像(京都国立博物館)。なぜか蛇が絡みついて軍荼利明王に似ている。台密のものであるらしい。