· 

鳥居

鳥居…我々、日本人に馴染み深いこの意匠は神社において神域と俗世間との境界におかれた結界であり、神域への入口、「門」である。非常に古い時代には、木と木を縄で結んだだけのものだったらしい。「皇太神宮儀式帳」では、「於不葦御門(うへふかずのみかど)」と呼ばれ、屋根の無い門とされた。「鳥」が天に飛び立つには屋根は邪魔である。奈良時代から現在の鳥居の形が確立された。冠木門のような形に、笠木が上部にある。反りの入った笠木の部分が「鳥の翼」で、下の大貫に止まっているように見える。


★           ★            ★


鳥居は、鶏の止まり木を意味する「鶏居」を語源としている。天照大御神を天岩戸から誘い出すために鳴かせた「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり)」に因み、神前に鶏の止まり木を置いたことが起源である。


いずれにせよ、そこには「鳥」がいたのだ。鳥居は「鳥の止まり木」である。


鳥居に合わせた「木彫りの鳥」は弥生時代の遺蹟である池上・曽根遺跡や纒向遺跡で見つかっている。他にも多くの遺蹟で見つかっている。


「鳥」に似たものが、蛇やトカゲを巨大化させたような、あの恐竜であるとしたら、驚かれるだろうか?鳥はオルニソスケリダという種類の恐竜の子孫である。いや、学術的には恐竜そのものとして扱われる。


「鳥」とは果たして何であろうか?


ラッセルの仮説におけるディノサウロイドはトロオドンをモデルとしたレプティリアン(爬虫類人種)である。彼らの言語は、ある種の鳥の鳴き声のようなものだという。まさしく、「常世の長鳴鳥」ではないか?


鷲谷日顕によれば、日本人の先祖は太古にインドから飛来した有翼種のキンナラ族だという。キンナラが「鳥」なのだ。キンナラの住居が「鳥居」なのである。


★        ★        ★


現在の雲南省とビルマとの国境地帯に住むアカ族(中国ではハニ族)の「精霊の門」では、上に木彫りらしき鳥が置かれる。


インドの「トーラナ」や、中国の「華表」も鳥居に極めて似ているが、語源の意味も含めてみれば、日本のものと、ビルマのアカ族のものがやはり特別である。鳥の神、もしくは鳥の精霊の止まり木とされたのだ。ひょっとしたら、アカ族もハプログループDの遺伝子を持つのかもしれない。原アーリア人はアフリカの角からイラン付近へ、さらにアルタイ山脈へ、チベットからビルマを通って長江流域、そして日本へ…そのようなルートを通って、原アーリア民族と「その主人」はやってきた。「鳥」に関する文化と共に。