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牛頭天王の正体

牛頭天王(ごずてんのう)はインドは祇園精舎の守護神とされた神である。蘇民将来説話の武塔天神と同一視され薬師如来の垂迹であるとともにスサノオの本地ともされた。


以下、ウィキペディアからの抜粋。


『「祇園牛頭天王御縁起」によれば、本地仏は東方浄瑠璃世界(東方の浄土)の教主薬師如来であるが、かれは12の大願を発し、須彌山中腹にある「豊饒国」(日本のことか)の武答天王の一人息子として垂迹し、姿をあらわした。


太子は、7歳にして身長が7尺5寸あり、3尺の牛の頭をもち、また、3尺の赤い角もあった。太子は王位を継承して牛頭天王を名乗るが、后を迎えようとするものの、その姿形の怖ろしさのために近寄ろうとする女人さえいない。牛頭天王は酒びたりの毎日を送るようになった。


3人の公卿が天王の気持ちを慰安しようと山野に狩りに連れ出すが、そのとき一羽の鳩があらわれた。山鳩は人間のことばを話すことができ、大海に住む沙掲羅龍王(八大龍王)の娘のもとへ案内すると言う。牛頭天王は娘を娶りに出かける。


旅の途次、長者である弟の古單將來に宿所を求めたが、慳貪な古単(古端、巨端)はこれを断った。それに対し、貧乏な兄の蘇民將來は歓待して宿を貸し、粟飯を振舞った。蘇民の親切に感じ入った牛頭天王は、願いごとがすべてかなう牛玉を蘇民に授け、のちに蘇民は富貴の人となった。


龍宮へ赴いた牛頭天王は、沙掲羅の三女の頗梨采女を娶り、8年をそこで過ごす間に七男一女の王子(八王子)をもうけた。豊饒国への帰路、牛頭天王は八万四千の眷属を差向け、古単への復讐を図った。古端は千人もの僧を集め、大般若経を七日七晩にわたって読誦させたが、法師のひとりが居眠りしたために失敗し、古単の眷属五千余はことごとく蹴り殺されたという。この殺戮のなかで、牛頭天王は古単の妻だけを蘇民将来の娘であるために助命して、「茅の輪をつくって、赤絹の房を下げ、『蘇民将来之子孫なり』との護符を付ければ、末代までも災難を逃れることができる」と除災の法を教示した。』


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この神の起源は不明だが、同じ牛頭の武神であり、秦氏が日本に伝えたとする道教の蚩尤と関連するとの説もある。道教的色彩の強い神だが、牛頭天王という名称じたいは中国の文献には見られない。


また、朝鮮半島と何らかの関係があると推測されている。新羅に牛頭山という山があり、熱病に効果のある栴檀を産したところから、この山の名を冠した神と同一視する説がある。もともと、スサノオがいたのが朝鮮半島なので、関連づけられるのだ。日本書紀には「素戔嗚尊所行無状し。故、諸神、科するに千座置戸を以てし、遂に逐ふ。其の子、五十猛神を師ゐて、新羅國に下到りまして、曽尸茂梨(そしもり)の処に居します。」とある。スサノヲノミコトが高天原を追放されて、新羅のソシモリに降りた。 朝鮮語では「ソ(牛)」「モリ(頭)」で、「ソシモリ」とは「牛頭」を表すので、牛頭天王の朝鮮起源説が有力である。


また、牛頭なので古代中東のバアル神との関連説もある。バアルのシンボルは牛なのである。もしそうならば、豊穣国はカナンかもしれない。これと関連し、ヘブライ語には略奪を意味するゴズという語があるため、ユダヤ起源説まである。牛頭天王もヤハウェと同じ、マッチポンプに災いと福をもたらす疫病神だからかもしれない。そういえば、鳩が導き手であるところも聖書をほうふつとさせる。


語源ばかり取り沙汰されて出自のハッキリしない神だが、ひとつ重要なことがある。この神が牛の頭を持ちつつも、龍宮へ行き、あの龍女を妻にしている点である。七男一女の王子(八王子)までもうけている。沙掲羅龍王の三女はインドの龍(ナーガ)なので実はコブラ、つまり蛇である。普通、牛と蛇では生物学的には子どもはできない。では、ここで牛頭天王は牛ではないと、推測してみよう。


牛ではなく龍なのだ。


かつて、古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュは、発見されたトリケラトプスの化石標本を、鮮新世の異常に巨大なバイソンのものであるとした。古生物学者ですら巨大な牛と間違えたのは、両者の角の形態や、力強い印象からでもあるだろうが、他に類似してるものがないので牛と呼ぶしかないのだ。つまりトリケラトプスこそが牛頭天王の正体ではなかろうか?


三尺ということは頭が1メートル強である。角もまた1メートル。牛の角はそんなに長くない。身長は七尺五寸、つまり3メートル弱。この頭部の大きさの割には身長はそんなに大きくもないが、トリケラトプスの襟飾りも含めれば頭部の大きさも納得できる。牛頭天王もまた爬虫類人種ということだ。


正確にはトリケラトプスの遺伝子が隔世遺伝的復活によって、身体的特徴として顕れてしまった人間。神武天皇にも雪のように白い角が生えていたとされる。


鳥盤類のトリケラトプスは、鳥の起源と考えられているトロオドンやディノニクスの属する獣脚類と近縁であり、共にオルニソスケリダに分類される。沙掲羅龍王の一族もおそらくオルニソスケリダに属したのであろう。因みに沙掲羅龍王の三女は、法華経の提婆達多品に出てくるあの龍女である。


驚くべきこととしては、トリケラ天王は酒びたりになることができる。そして彼の八万四千の眷属はどうやら牙でも刀でもなく、蹴りによって相手を殺すらしいこと。名称デイノニクス…奴が似る!眷属はデイノニクスかもしれない。


因みに、蘇民将来の娘のための除災の法である「茅の輪をつくって、赤絹の房を下げ」の部分だが、今も日本では「茅の輪くぐり」としてスサノオノミコトを祀る神社で行事が、旧暦の6月30日に行われる。この茅の輪だが、トリケラトプスと同種であるトロサウルスの襟飾りの模様が、目玉を模した巨大な輪の模様なのだ。ひょっとしたら自らの襟飾りの模様を除災の目印としたのかもしれない。(画像はトロサウルス)