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オルニソスケリダ

さて、ここで問題が発生する。これらの記述を読むと、ツノが生えている方々がいらっしゃる。有角の天皇についてである。『先代旧事本紀大成経』から抜粋すると、


・神武天皇(初代)


背の高さは約3メートル15センチ、胴回りは、両手を伸ばして一抱えした長さに15センチほど足した長さ。頭には9センチほどの角が二本あり、それはまるで雪のような色をしている。


・崇神天皇(10代)


背の高さは1メートル90センチ、額に10センチほどの青い角が一本ある。下の顎の歯は短く丸く、下は長く鼻にまで届いた。


・応神天皇(15代)


背の高さは2メートル90センチ、肘には弓を射るときの「鞆(とも)」いう丸い当て皮のような形がありました。顔の真ん中の角は天に向かってまるで弓に矢を番えたかのよう。


と、それぞれ角が生えている。


神武天皇の牛のような角。崇神天皇と応神天皇の顔から生えた一本角。これらが問題になるのは、トロオドンやディノニクスに角が生えていないからである。


角と言えばそう、想起されるのはトリケラトプスである。始め、発見されたトリケラトプスの化石標本はオスニエル・チャールズ・マーシュのもとへ送られた。彼は、鮮新世の異常に巨大なバイソンのものであるとした。そのため、化石標本にはBison alticornisという学名が与えられた。マーシュは、翌年に角竜という恐竜の存在を知ったという。


さて、問題はトリケラトプスは鳥盤類であることだ。鳥盤類は骨盤の恥骨が後ろ向きなのだ。しかし、その分類名称とは裏腹に、鳥類の先祖は竜盤類なのである。トロオドンやディノニクス、さらにティラノサウルスも竜盤類に分類される。竜盤類の骨盤の恥骨は前向きである。恐竜と言われる生物は全て、鳥盤類と竜盤類に分類される。つまり、緊那羅ベースの天皇家ならば竜盤類に属するはずで、先祖返りを起こしたとしても、なぜ鳥盤類のトリケラトプス遺伝子が発現するのかが謎なのだ。しかし、シンクロ二シティによるものか、この謎はいとも簡単に氷解した。


AFP通信によれば、2017年に、ケンブリッジ大などのチームが英科学誌ネイチャーに発表した新説によれば、ティラノサウルスのような二足歩行する肉食恐竜は、首の長い巨大草食恐竜と同じグループに属するという従来の分類よりも、むしろ角を持ったトリケラトプスの仲間に近いというのだ。


この新説は、全恐竜は鳥に似た骨盤を持つ鳥盤類とトカゲに似た骨盤の竜盤類に分類されるという従来の区分けを覆している。ティラノの仲間である獣脚類は鳥の起源と考えられているものの、これまで竜盤類に分類されてきた。新説ではティラノはトリケラトプスやステゴサウルスなどの鳥盤類と近縁となる。


チームは、三畳紀中期(2億4700万年前)からジュラ紀前期(1億7400万年前)までの恐竜や近縁の爬虫類の形態や骨格など多くのデータを分析。上顎や肩甲骨など21カ所の固有の特徴から、ティラノの仲間と鳥盤類は同じグループになると結論づけた。


新たな分類方法では、鳥盤類は2大分類の片方を構成するのではなく、竜盤類から外された獣脚竜と合わせて「オルニソスケリダ(Ornithoscelida)」と呼ばれる全く新しい分類名称を与えられた。


獣脚類の恐竜は二足歩行をし、ティラノサウルスおよび、トロオドン、ディノニクス、ヴェロキラプトルのような軽快な身体つきをした小型肉食恐竜を含む多様なグループである。ちなみに、これまでトロオドンは竜盤目獣脚亜目に分類されていた。


論文の主著者、英ケンブリッジ大学のマシュー・バロン(Matthew Baron)氏はAFPの取材に対し、竜盤類からは獣脚竜を除外したものの、2大分類の一つとしては残したと説明している。同氏は新しいオルニソスケリダの分類を「鳥肢類(bird-limbed)」と呼ぶことを提案。この分類に入る恐竜には、後ろ脚と頭蓋骨の特徴に共通点がみられるという。新分類法では、現生鳥類の祖先である獣脚類が初めて鳥盤類と同じグループに属することになる。研究に参加したケンブリッジ大のデービッド・ノーマン(David Norman)氏は、自分たちの結論が正しければ「脊椎動物の進化を扱う主要な教科書は全て書き換えが必要になる」と語った。


つまり、我らが天皇、万世一系の皇統はオルニソスケリダに分類される。これにより、トロオドン=キンナラである天皇家に、トリケラトプスのような角が隔世遺伝的に発現することが可能になるのだ。