聖震

✴︎

やがて来る不可避の大地震を聖なるものとして崇拝してもいい気がしてきました。降魔成道の時には仏が地に触れると(触地印)、それにより地震が起き魔を退散させた、と伝承にはあります。


仏教的には地震は8種類に分類されます。


8種類の地震の説明は、中村元訳の『ブッダ最後の旅』に乗ってます。

アーナンダがブッタに大地震の原因を尋ねたところ、ブッタは以下のように説明した。

≪アーナンダよ、大きな地震が現れるためには、八つの原因・八つの条件がある。その八つとは何か?

 アーナンダよ、この大地は水の上に安立し、水は風の上に案立し、風は虚空の上に存する。だから、まことに大きな風が吹く時、大きな風が吹いて水を動揺させる時、動かされた水は地を動揺させる。これが大きな地震が起こるための第一の原因・第一の条件である…》


これらの説明について仏教界から科学的ではない、とか、『ブッダ最後の旅』じたいが偽経(レプリカ)であるようなことを言われて以来、悩んでいたのですが…


この〈風〉を占星術の解釈を利用して電波と考える…電離層からの大量の電波が海や地に作用すると地震が起こる、と考えると科学的にも納得がいきます。HAARPなどの原理もそのようなもののようです。


もっとも仏の入胎、誕生、悟り、転法輪、遷化、解脱の時の地震は科学的には解明されていません。しかし、そんなのは悟りや転生や地獄を科学的に説明して、というのと同じだと思います。


ちなみに、8種類の地震のうちの「風力(電磁波)によるもの」、「修行を積んだ苦行者や神々による力試し」の2種以外の、仏の入胎、誕生、悟り、転法輪、遷化、解脱でちょうど6種だ、と思いました。動・起・涌・撃・震・吼が6種震動の相と言われていますが、先の6種の意味があるのかもしれません。


以下はおさらいです。


聖徳太子による日本の仏教伝来時に巨大地震が起きています。599年の推古地震(すいこじしん)は、『日本書紀』に現れる日本最古の被害記録が残る歴史地震。地震が発生し建造物が悉く倒壊した。四方に命じて地震の神を祭らせたという。聖徳太子の伝記によれば、太子が地震を予知して建物の補強を促し、地震後は税の免除を建言したと伝わる


このように、転法輪の際に必ず地震が起こります


法華経の地湧出品において、


仏是れを説きたもう時、娑婆世界の三千大千の国土地皆震裂して、其の中より無量千万億の菩薩摩訶薩あって同時に涌出せり。是の諸の菩薩は身皆金色にして、三十二相・無量の光明あり。先より尽く娑婆世界の下此の界の虚空の中に在って住せり。是の諸の菩薩、釈迦牟尼仏の所説の音声を聞いて下より発来せり。


これら、6万のガンジス川の砂の数に喩えられる地湧の菩薩たちは、地震によって震裂した大地より湧き出るとされています。


地湧出品においての、地湧の菩薩は地震の犠牲者のことなのではないか?つまり、ブッダが原因の地震において死んだものは、地湧の菩薩となる。ブッダが原因の地震で死ぬと娑婆世界下の虚空の中に転生できる説。


最近は関東でも地震が多いです、先ほども長野県で震度5強でした。しかし、恐れることはありません。有のゲームに属していない者には、地震は聖なるものなのですから。