カナンの呪い、分類、時間、数量

shem(セム)は〈名〉を示すとともに、そこ、あそこ、と指さす意味があると言う。つまり、対象に竪指する働きがあるわけだ。ハムの孫のニムロドを殺害してバラバラにしたのも、セムであり…指さす働きは、AはBでなく、BはAでないという切断の働きを含む。名称で区分する働きは、〈分類〉つまり分析の剣であり、世界をバラバラにしている。

ヤペテには〈広がり〉という意味があるが、これがデカルトの言う〈延長〉、空間的広がり、長さ、深さつまり3次元延長…空間認識という意味である、と前回書いたが。〈広がり〉は〈時間的広がり〉になりうる。我々が時に面する時に、ある種の〈時間的な広がり、距離〉を知覚する。つまり、ヤペテはアプリオリな時空間認識をさす。

ヤペテの息子にはマゴグがいて、これは〈広がり〉から〈数の多さ〉へと派生したことを暗示している。マゴグの軍勢についてはヨハネ黙示録が〈海辺の砂のように多い〉と記している。空間的時間的〈広がり〉が、数量に変換される。海辺の砂は、恒河沙(ガンジス河の砂の数)に似た数観念である。

そういえば明日はequinoxですね。