人の脳内の「受刑者」と鉄条網

  かつて天界、ないしは別惑星、別次元から追放されてきた、とてつもなく巨大な超越的「受刑者」が我々人類の「脳」に封じられており、60億の夢を見て、強制的に眠らされている。

  恐竜期は脳を発展させ利用するという方法論がなく、恐竜たちの身体に直接閉じ込めていたために、彼らはあんなにも巨躯となった。何かの拍子にソレが目覚めたが故のファーストインパクト、大絶滅である。

  そこで、天界の刑務官は別の手口を考案した。つまり、恐竜たちの滅亡後、繁殖しつつあった哺乳類の脳を発達させ改造し、より監獄の檻、つまり個我を強固なものとした。言語、名称を操れるようにし、さらに、その言語を分割させた。武器を与え、戦争が拡大するようにした。人類たちが1つになり、自分たちが創られた「答え」に辿りつかないためである。

  ギリシャの吟遊詩人も、ビシュヌも、仏陀も、キリストも、ラブクラフトもその答えに辿りついたが…。ギリシャではそれは天を支えるアトラスや、人に火を与えたためゼウスにより不死のまま刑罰にあうプロメテウスにたとえられた。インドではビシュヌ神は深い夢を見たまま起きない、宇宙は永久に横たわるビシュヌの見る夢であるという。マハーバリの神話は、ビシュヌに踏み潰された善き大魔王なる矛盾、そして無数の宝石として散らされ、眠らされている、夢見の刑にあるものがいつのまにかビシュヌとすり替わっている神話構成である。毘盧遮那が教主の華厳経ではインドラの宮殿には因陀羅網という無数の宝石が散りばめられた魔法の網があり、宝石は宝石を映し出し、無限の光の幻(マトリックス)を現出させると書かれている。因陀羅網はじつは鉄条網なのかもしれない。仏陀は日本では大仏として表現された「それは途方もなく巨大なもの」として表現された。ラブクラフトは「とこしえに眠り死より深い夢を見る巨大なもの」を垣間見て、クトゥルー神話を書いた。そして、キリスト教である…。

  イエス・キリストの頭に被った「茨の冠」は、超越的「受刑者」が我々の頭…つまり「脳」に囚われていることを表わしている。監獄は、発達した人類脳にあり、茨の冠は、マトリックスをよく表している。まるで鉄条網のように、脳内に眠るソレを閉じ込め続けているのだ。

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コメント: 1
  • #1

    EBI (火曜日, 19 1月 2016 17:17)

    マハーバリが、ビシュヌ神に後頭部を踏み潰された時、夜になる。
    無数の宝石になり散った、とあるが、これは夜の星空の起源でもある。
    天の宝石とは、様々な色の輝きを放つ夜空の星々のことである。
    彼の治世では全てが輝き、飢えるもの病めるものはいなかった、これは
    マハーバリが太陽神《大日》であることを表す。と、すると…彼を
    踏み潰したヴァーマナ=ビシュヌとは、《夜》そのものに違いない。
    永遠の夜の神=黒=クリシュナであるからこそ、ビシュヌは永遠に覚めない
    夢を見る。太陽神を踏み潰したことにより、ビシュヌに太陽神の性格が
    譲渡された。本来、永遠の夜の神が、太陽神とされたことにビシュヌの
    性格の奇怪さがある。