主人が立ち去る話し

 いわゆる、統合失調症と同じような症状を示す人がいる。ポイントは、自分がいなくなったような感覚。そして、自分の感情、感覚が他人のものであることに気づく。感情が他人に乗っかっていただけ、であるような。

 

●今、自分というものを形成しているもの、感覚、感情が過去の記憶パターンの繰り返し、変形。『残響』という言い方が、もっともしっくりくる。

 

●役者は変わっているものの、脚本じたいは同じことが繰り返される。役者は、親、兄弟、友人たちである。

 

●役者と声優が違う。声優のほうによってストーリー内容が全く改竄されている。

 

 つまり、お屋敷の『主人』が立ち去ってしまい、使用人たちが、どうしよう、どうしよう、と騒いでいる状態である。感覚が誤作動を起こしているのだ。主人が『魂』とかで、使用人は『思考』『感覚』などである。

 

 この状態になった人の感覚(五感)には、ある特徴があって、視覚と聴覚、味覚にズレが生じる。実例をあげれば、煙草を吸っているのに、ワサビ醤油の味がする。この『ズレ』というのが、いわゆる『役者と声優が違う』ということである。ひっきりなしに話しかけてくる声たちがある、知り合いの声なのだが、同一会話線上に、なんと相手の声がおばさんからおじさんに変わったり、若くなったりするのである。

 

 聞いた話しでは、人間の五感、感覚器官は、どれかひとつを分けて切り取る、なんてことはできないのだ。しかし、『煙草を吸って、ワサビ醤油の味』『あきらかにコーヒーを飲んでいるのに、味噌汁の味』は、おかしい。

 

ようするに、「俺はどうしちまったんだ〜」、ということなのだが、ここでは書けない、シャーマンの行法をやっていしまい、おかしくなったときの私はそうだった。

 

『魂』はどこへ行った?そこで、推測するに・・

①何らかの精霊、天狗、悪魔、宇宙人に連れて行かれた。

②神の怒りに触れて存在宇宙から消滅。

③魂的に極めて不健康な状態にあり、半分寝ている。

 

 最近、そのことで、気づいたのだ。①に近い。『魂』は消滅したわけでも、寝ているわけでもなかった。感覚からすると『透明人間』になっていたのである。自分の肉体に付随した感覚では、自分の『魂』を見ることはできないのだ。なぜ、そうなるかといえば、記憶に全くないのだが、何かしらに接して、上位次元にひきずりこまれた。肉体という家の感覚(使用人)、感情(メイド)、思考(執事)は、慌てふためく。

 

「ご主人様がいなくなってしまった!!」

 

 そこで、今までどおり、「主人がいるということにしておいて」ルーティンワークを繰り返すことにしようか、ということに、執事長とメイド婦長と使用人頭の間で、協議のすえ決まったわけである。

 

ところが、「主人はいなくなったわけでなく、透明人間になっていた」ということなのだ。それで、使用人たちは誤作動を起こすのである。

 

 そこで、気になるのがゲーティアの筆頭悪魔、『バール』の職能である。『人を透明人間にすることができる。』おそらく、これのことを言っているのではないか?と我らが執事長は考えたのである。