周回

 夢の中の話しであるが・・私の知るある女性・・<Aさん>がPCのあるところに何か人の気配がする・・と、夢の中で言っていた。私はその<Aさん>になりきって、そこを見ると仏のような格好をしたむさ苦しい光った感じの男がいた。右面に回ると、また違う人が現れた。背の高い別の顔をした若い男で、少し緑色がかってニヤニヤしていた。これは十如是でいう<相>であるかもしれない、と私は一人思い、さらに後ろに回ると、やたら背中の広い、筋肉の厚い感じの・・今までとは印象の違う男の背中があった。さらに左面に回ろうとすると、恐ろしいことが起こった。視界がズレて、私はその周囲を回っていた<Aさん>から離れて、言わば、第三の視点からその現象を見るように視点がずらされたのだが・・その<Aさん>の左面に、全く知らない男が、<Aさん>の左面から、ものすごい形相で睨みつけているではないか!!?

 

<Aさん>が謎の<見る角度が違うと相の変わる気配>の周りを回りながら見ていたのに・・いつのまにか、そのもの凄い目つきで睨みつける男と<入れ替わっているのだ>。そして、周りを回っていた<Aさん>が、周りを<回られていた>のである。

 

 おそらく、この回るという行為はΦ曲線に沿っている。霊はその通りにしか動かないのかもしれない。そして、くるりと回ってΦ曲線が<Aさん>の見ていた対象に入り込む瞬間がある。Φ曲線は徐々に円周の間隔がせばまるからである。たぶん、<Aさん>の視線が回り込んで<角度によって変化していく目の前の対象>に入り込んだ瞬間、二者は入れ替わったのだ。<対象に入り込んで感づかれた>とも言える。こういう、<主客の交換>する現象はいろいろ観察していくと、けっこうある。<メビウスの帯>の表と裏のようでもある。この<メビウスの帯>現象の実例はかなりあり、<夢の世界>や<霊現象>にとって重要なキーであるのだが、デビット・リンチの映画はそれをよく表現していると思う。